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トランスジェンダーの娘への対応を悔やむスピーチに反響 アメリカ・ミズーリ州

トランスジェンダーの娘への対応を悔やむスピーチに反響 アメリカ・ミズーリ州 - Yahoo!ニュース

「親として最もしてはいけないことは、子どもの魂を黙らせることです」

「子ども時代を過ごさせてあげてください、自分らしくいさせてあげてください」

トランスジェンダーの娘をかつて受け入れられなかった父親が、過去を振り返り、自分の考えが変化した理由や娘への思いを明かしたスピーチに、SNS上で反響が広がっている。男性は、アメリカ・ミズーリ州の弁護士で、4人の子どもの父親であるブランドン・ブールウェア氏。高校生のトランスジェンダーの選手が女子スポーツに参加することを事実上禁止する法案をめぐる、3月の公聴会での発言だった。

ブールウェア氏はスピーチで、トランスジェンダーの娘をありのまま受け入れることを学んだ日々を振り返った。
「自信も、友達も、笑顔もありませんでした」

「私は4人の子どもの父親で、その中には素晴らしく、美しいトランスジェンダーの娘もいます」

「トランスジェンダーについて議論されるとき、『わからない』『理解できない』といったことをよく耳にします。ここにいる人たちの中にも、そうしたことを言ったり感じたりする人もいるのではないでしょうか。

私もわかりませんでした。何年も、分からなかったです。私は娘に、女の子の服を着ることも、女の子のおもちゃで遊ぶことも認めませんでした。私は娘に、男の子の服を着せ、短い髪型にし、男の子のスポーツチームでプレーすることを強要していました」

続けて、ブールウェア氏はその理由を説明した。

「なぜこんなことをしたのか?それは子どもを守るためでした。娘や他のきょうだいたちが、いじめられてほしくなかったからです。そして実のところ、私自身を守るためでもありました。『なぜ見た目や行動が男の子っぽくないのか』と尋ねられることを避けたかったのです」

当時の娘について、ブールウェア氏は「娘は惨めでした」と振り返る。

「大げさではなく、娘はとても惨めだったのです、特に学校にいたときは。自信も、友達も、笑顔もありませんでした。正直に言って、私の娘は笑わない子だったのです。先生やセラピスト、専門家たちの助言にも反して、私たちは何年もそうしてきました」

 

「自らを否定するように娘に教えていた」

ある日、自身の考えが大きく変わる出来事があった。

「全てが変わった日のことを、覚えています。仕事から帰宅し、娘と息子が芝生にいました。娘は、お姉ちゃんのドレスをこっそり着ていました。娘たちは、道を渡って近所の子どもたちと遊びに行こうとしていました。夕飯の時間だったので、『戻りなさい』と言いました。娘は『遊びに行っても良いか』と尋ねましたが、私はダメだと言いました。

娘は、男の子の服に着替えたら行っても良いか、と私に聞きました。

それは衝撃でした。娘は良い子でいることと、自分を押し殺すことを同じだと認識していました。私は、自分自身を否定するように娘に教えていたのです

「親として最もしてはいけないことは、子どもの魂を黙らせることです。その日、私と妻は、子どもの魂を黙らせるようなことをやめました。

娘に自分らしくいることを許し、娘が髪を伸ばし、好きな服を着るようになった瞬間、全く別の子どもに変わりました。私には今、自信も、笑顔もある幸せな娘がいます」
「子ども時代を過ごさせてあげて」

娘の今の環境を踏まえ、法案に対する意見を述べた。

「娘は女子バレーチームに入り、友人たちに囲まれています。私は今日ここに、親として、私の経験を共有するためにきました。法律ができると、実際に人々に影響を与えるということを理解してほしい。

私の娘にも影響します。娘はバレーボールチームにも、ダンスグループにも、テニスチームにも入れなくなります。どうか娘や、娘と同じような数えきれない子どもたちから、それらを取り上げないでください。その子たちに子ども時代を過ごさせてあげてください、自分らしくいさせてあげてください。この法案に反対票を投じることを求めます」

ブールウェア氏のスピーチの映像はSNSで拡散し、3月時点ではInstagramで24万以上の「いいね」がつくなど話題になった。

その後、日本のTwitterでも動画が広まり、「涙が止まらない」「子供を持つ親として、改めて深く考える機会になりました」などのコメントが上がっている。

アメリカでは、トランスジェンダーの若者を規制する法律が次々と可決されている。

AP通信によると、ミズーリ州の下院で4月、トランスジェンダーの女子学生が女子チームでプレーすることを禁止する法案が可決された。ブールウェア氏の懸命な訴えは議員たちに届かなかった。

ミシシッピ州、アーカンソー州、テネシー州でも3月に、同様の法案が成立している。

クリハラチアキ
難しい。

社会全体で考えると、やっぱりトランスジェンダー選手がシスと同じようにプレーするのはおかしいと思う。
でもこういう個別具体的な事例を出されると「感情論では」やっぱりトランスジェンダーでもその人の性自認にあった性でプレーしてほしいとも思う。。。

社会っていうのはゼロヒャクではないのでどうしても「比較衡量」の観点が入る。
やっぱりたとえばカラダが男性で、こころが女性のトランスジェンダー選手が、
カラダも心も女性の女性選手と一緒にプレーしたときに肉体的優位性で無双してしまう・・・

というのはシス女性に対する不利益が大きすぎると思うんだよね・・・



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