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「お前は男なんだと言い聞かされているようでした」一人の大学生が、制服を選べるよう求める

「お前は男なんだと言い聞かされているようでした」一人の大学生が、制服を選べるよう求める ...

「性別で制服が決められ、選択できないことで、苦しくて学校に通えない人がいます」ーー。東京都立学校で性別に関わらず制服を選択できるようにし、「苦しむ子どもを一人でも少なくしたい」と、一人の大学生(18)がオンライン署名約1万1千筆を集め、11月9日に東京都教育委員会に提出しました。署名を立ち上げた背景には、自身が中学生の頃に制服を選択できず、苦しんだ経験がありました。

1年前、都立高校に通っていた時に署名を立ち上げました。

カエデさんは中学在学時、スカートの着用を望んでいたのに、男子生徒用とされていたスラックスの着用を求められるなどし、学校に行きづらくなった経験がありました。カエデさんは11月9日、署名提出前に都庁で開かれた会見で、当時の心境をこう振り返りました。

「自分が望まない男性用の制服を着用しなければならず、それは私にとって自分を否定するものでした。学校から『お前は男なんだ。男はこうあるべきなんだ』と強制され、毎日そう言い聞かされている思いでした」

「悔しくてたまらなかったです。もしあの時、自分が制服を選べていればと、悲しみで押し潰される思いです」

カエデさんが通っていたのは、中高一貫の都立学校で、中学の制服はブレザーで、女子はスカートかスラックスか選択できましたが、男子はスラックスと決められていました。

スクールカウンセラーに相談し、教職員とも話し合いをしましたが、男子生徒が制服を選択ができないという校内のルールを変えることはできませんでした。同じように制服が選択できないことで悩む生徒が他にもいることも知り、「学校単位でやっていては時間が足りない。広い範囲でやらなければ」と感じ、高校に進学してから署名を立ち上げました。

制服を戸籍上の性別関係なく選択制にする動きは各地で広がりつつあり、都内でも、選択制を導入する地域や学校が増えてます。一方で、導入している学校でも、女子だけが選択可能だったり、式典の時には戸籍上の性別の制服を着用しないといけないなど、課題があります。

カエデさんは「都立学校全体で、児童や生徒の悩みに寄り添い、制服や服装を選択できるようなルールをつくっていかないといけない」と話します。「制服を選べないことで、教室に行けない人もいる。選べることで学校にいけ、教育を受けられるようになることは、とても大きいことだと思います」「社会は少しずつ変わっていっている中で、なぜこのように(教育現場では)歩みが遅く、なぜその間に子どもたちは苦しまなければいけないのかという気持ちです」「制服を選択できるようにしたことで、いじめの被害に遭ったり、からかわれたりするのではという懸念が学校側にはあるといいますが、それが選択制を導入しない理由になってはいけない。いじめなどが起こらないようにしていかなければならないのだと思います」

またカエデさんは、「制服選択はトランスジェンダーの問題だけではなく、防寒対策や、痴漢などの防犯対策にも関わっていくる」とも話しました。

クリハラチアキ
本当にそう思う。
なぜ女子だけにスラックスが解放されているのか。



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