ルフトハンザ操縦士の変装で搭乗図る、男を逮捕 インド空港
ニューデリー(CNN) インドの空港でこのほど、独ルフトハンザ航空の操縦士の制服を着て航空機に搭乗しようとしたとして、男が逮捕された。操縦士を装うことで保安検査の軽減や座席のアップグレードといった特別待遇を受ける狙いだった。
逮捕されたのはラジャン・マブバニ容疑者(48)。ニューデリーにあるインディラ・ガンジー国際空港で19日夕、コルカタ行きのエアアジア機に搭乗しようとした際、出発ゲートで身柄を拘束された。
空港警察の幹部はCNNの取材に対し、ルフトハンザの従業員から「不審な乗客が機長になりすましている」との通報があったと説明。これに先立ち、エアアジアからルフトハンザに男の身元確認の要請が寄せられていた。
マブバニ容疑者の身柄はニューデリー警察に引き渡された。ルフトハンザ操縦士の偽の身分証を携帯していた事実も明らかになっている。
容疑者は逮捕後、動画共有サイトに投稿する映像を撮影したことがあると供述。ルフトハンザの偽の身分証については、タイで手に入れたと話しているという。
容疑者のソーシャルメディア・アカウントには複数の動画が投稿されており、空港の保安担当者はあらかじめ警戒態勢を敷いていた。
容疑者は現在勾留中で、不正行為やなりすましの罪に問われている。有罪となれば禁錮1年や罰金が科される可能性がある。
同空港では9月、81歳になりすましてニューヨーク行きの便に搭乗しようとした32歳の男が逮捕される事件も起きていた。
その使い方に良し悪しはあれど。