選挙にいくのが「怖い」と感じる人がいる。
選挙にいくのが「怖い」と感じる人がいること、知っていますか。
投票所入場券や投票所で、知られたくない生まれつき割り当てられた性別が明らかになってしまう。トランスジェンダーなど性的マイノリティの人たちが直面している、身近な問題だ。問題を変えようとChange.orgではじまった署名は、2日間で1900筆近くが集まった。選挙にいくことが怖い。そんな思いを持っている人たちがいることを、ご存知ですか?
投票所で、知られたくない生まれつき割り当てられた性別が明らかになってしまうーー。トランスジェンダーなど性的マイノリティの人たちが直面している、身近な問題だ。
なかなか変わらない現状を動かそうと、ネット署名をはじめた当事者がいる。「選挙に行くのが怖い、そこで性別を言われたら地域で暮らせないんじゃないか、という人がいる。そういう人たちの気持ちを背負った今回の署名が、優しい社会をつくるきっかけのひとつになれればいいなと思います」
そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、宮城県女川町に暮らすトランスジェンダーの堀みのりさん(29)だ。
女性として生まれたが、性同一性障害(現在は一般的に「性別違和」と呼ばれる)の診断を受けて21歳のころから男性ホルモンの注入を続けている。
「まさかこんなに情報を暴露されるとは思っていなかったので、知っていただきたいと思い、署名をはじめました」
女川町に引っ越してから、はじめての選挙。堀さんが驚いたのは、選挙管理委員会から届いた封筒だった。
入場券が送られてきた封筒の外から、性別や生年月日が丸見えになっていたことに、「これはないな」と感じたという。
選挙で「死にたくなる思い」も
これまで暮らしてきた別の町でも、性別が入場券に記されていたことから、嫌な気持ちをしてきたことは少なくない。
投票したあと、「あの人は女性じゃないの?男性なの?」とひそひそ声で話され、「自己嫌悪と消えたくなる思いや死にたくなる思いでいっぱいに」なった。
そのつど選管に電話をしたり、当事者の声を集めて届けたりしてきたが、「何も変わらないのが嫌だな、もうやめようよ」と、署名を集めることを思い立ったという。
Change.orgではじめた署名は、2日間で1900筆近く集まった。思わぬペースに驚く一方、同様のことに悩んでいる、不安に感じているような当事者からも共感する声が寄せられ、「責任を感じています」と話す。
当事者団体が動き、性別欄を廃止している自治体もある。ただ、全国で共通化されているわけではないため、集まった署名は今後、総務省にも直接提出する予定だ。堀さんはこう、言葉に力を込めた。
「地域にはいろいろ人がいると、知ってほしいと思っています。トランスであってもトランスでなくても、ひとりでも多くの方が公平に、積極的に選挙権を行使できるような仕組みになってもらえれば」
こういう活動のおかげでドンドンフラット化するわけだから。
でも世の中ってまだまだ性差別があるわけで。
その世の中を生きる上で、それがストレスに感じるくらいなら、やはり外部に求めちゃいけない。
アイデンティティーは常に内向きであるべきだ。
性別とか、何者か、なんてものを外部に求めるからおかしなことになる。
「自分が何者か」なんてものは社会が決めた概念や記号のもっともっと大きなところにあるはずだ。
いつかそれを外部に求めてもokな世界が、完全にフラット化した世界ということになるわけだがね!