10代のトランスジェンダー、“女性になった”当日に3人の男から性的暴行…犯人へ怒りの声相次ぐ
ベルギーで女性になったトランスジェンダーが昨年、3人の男に性的暴行を受けた事件の裁判が行われたと、海外ニュースサイト「METRO」が7月4日に伝えた。
同記事によると、昨年の6月22日、ベルギー在住の10代のトランスジェンダー(性同一性障害者のうち、解剖学上の性とは逆の性で社会生活を送ってはいるものの、外科的手術までは望まない人のこと)が「女性になった」最初の夜、アントワープにあるゲイクラブに出掛けた際に、34歳の男に嫌がらせを受けたという。
彼女が気分を変えようと店外に出た際、嫌がらせをしてきた男に、24歳と25歳の男を加えた計3人が彼女についてきて、彼女を無理やりタクシーに押し込んだという。タクシーの中で24歳の男は彼女の身体を触り始めた。彼女はなんとか逃げ出そうと抵抗したものの、結局、男たちのアパートに連れ込まれ輪姦されてしまったそうだ。その後、彼女は3人のうち1人の男のペニスを噛み、その場から逃げ出すことに成功したという。
容疑者の3人は当初、ゲイクラブには行っておらず、彼女とは接触していないと警察に供述していたが、DNA鑑定を受けた末犯行を認めたという。しかしその後、34歳の男は「性行為はあったが、合意の上だった」と容疑を否認。他の2人の容疑者も同様に性的暴行を否定しているという。
被害者の弁護士は「彼女が本来の自分として初めて外出した夜に起こった事件は、彼女の心を深く傷つけた」として、3人に対して7,052ポンド(約96万円)の損害賠償を求めた。
このニュースが世界中に広まると、ネットでは「彼女の心のケアが最重要」「ただただ可哀想」「彼女の気持ちを考えると胸が締め付けられる」など被害者に同情する声や「人間じゃないケダモノたちの卑劣な犯罪」「3人は罪を認めて早く償うべき」「彼らの男根を引き抜く必要がある」など、男たちに対する怒りの声も多く寄せられた。
トランスジェンダーが性被害に遭ったケースは他にもある。
パキスタンでトランスジェンダーらのグループを武装集団が襲撃し、2人を殺害し1人を集団で性的暴行したと2015年4月7日、ニュースサイト「AFPBB NEWS」が報じた。
同記事によると、トランスジェンダーのグループは、結婚式での音楽や踊りのパフォーマンスを終えて帰宅する途中だったという。武装した男たちは、被害者らを待ち伏せし全員を拉致しようとしたが、抵抗されたために発砲。ドラム奏者とトランスジェンダーの2人を射殺、別のトランスジェンダー1人を連れ去り集団性的暴行した後に解放した。警察のその後の捜査で、殺人と集団性的暴行の容疑で男6人が逮捕された。パキスタンではトランスジェンダーが性的対象とみなされることが多く、性暴力の被害者となってしまうケースが多いそうだ。
トランスジェンダーに限らず、性暴力は卑劣極まりない犯罪だ。決して許されるものではない。
10代のトランスジェンダー、“女性になった”当日に3人の男から性的暴行被害
クリハラチアキ
トランスならいいだろって思ってるならマジでその考えは改めた方がいいわよね。