昨年はドラマ『女子的生活』(NHK)、“朝ドラ”『半分、青い。』(同)と幅広い役を演じ、飛躍の年になった志尊淳(24才)。『女子的生活』でトランスジェンダーの役で美しい女性の姿をして話題に。『半分、青い。』ではゲイセクシャルの青年・ボクテ役を好演。「2019年エランドール賞」の新人賞を受賞し、若手俳優きっての実力派として存在感を示している。
「マイノリティーな役に対して向き合うことに、抵抗はまったくなかったです。人としてそれぞれの役柄に魅力を感じたので、真剣にその役に向き合って演じることができました。“朝ドラ”に出たことで、おじいちゃん、おばあちゃんに声をかけていただく機会が増えましたね。今でも、“ボクテ!”と役名で呼んでくださいます(笑い)。
みなさんの印象に強いのは、やはり『女子的生活』や『半分、青い。』などかもしれないんですが、それ以前の仕事から繋がって今があると思うので。転機は? と聞かれたら、すべてが転機だと思っています」
次々に話題作に出演しているが、「正直、5年後、10年後はどうなっているかまったくわからないです」と、本音をポロリ。
「ぼくはあまり先のことは想像しないんです。役者の世界の面白いところって、自分の想像の範疇を超えることができるところ。たとえば、『女子的生活』で女性役をいただいた時にも、まさか自分にそんな役がくるとは思っていなかったので…。だから夢に向かって…というよりも、1つ1つの仕事を大切にしていきたいですね。役者としてのキャリアはまだ浅くても、責任と信念はしっかり持っていたいです」
毎回、さまざまな役で新しい顔を見せてきた彼が、次に『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系・7月9日開始)で演じるのは元美容師見習いで、レストランで働くことになる川合太一。
「共演者のみなさんと演じていると、自分が思っていた以上の川合を引き出していただいているな…と実感します。川合はいつも明るくて、いないと寂しいな…と思われる存在になれたらいいなと思いながら、演じています。このドラマが放送されたら、志尊くんって本当はこんな人なのかな?って、思う人が多いと思います(笑い)」
役のイメージで見られるのは、怖い…?
志尊淳、マイノリティー役を演じる抵抗感は「まったくなかった」
クリハラチアキ
トランス、ゲイ役が多いけど全部ハマってたもんね