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「女でも、男でもない」 小林このみさん描いた作品上映。セーラー服を切断。

closeup! 「女でも、男でもない」 小林このみさん描いた作品上映
市内甘沼在住で、性同一性障害と診断された小林このみさん(24)を描いたドキュメンタリー映画『空と、木の実と。』が、国内外で話題を呼んでいる。「女」として生まれ、手術や戸籍変更によって「男」になった小林さん。しかし、性転換して感じたのは、性別は自身にとって取るに足らないということだった。

セーラー服を切断
小林さんは川崎市で生まれ育つ。性別は「女」、名は「花菜」。活発だった女の子が、違和感を覚えたのは小学5年生の時だった。「なぜ自分は赤いランドセルなのだろうか」と。その違和感は徐々に膨らみ、「修学旅行で女子部屋になったり、先生から生理の話を聞かされたり。それまで男女問わず友達と遊んでいたのに、自分は女の子の枠に入れられて」。母・美由起さん(58)は当時について、「洋服は自然と男ものを選んでいたが、好きなものを着ればいいと私は思っていた。でも、高学年になると子どもの笑顔が雲っていった」と回顧する。
中学生になると、待っていたのはセーラー服。制服を着るのが嫌で、学校から足が遠のいていった。そして中2の1月、病院で”性同一性障害”と診断された。その時の心境を小林さんは打ち明ける。「症状がわかったときは大喜び。違和感の原因がわかったから」。家に帰るとセーラー服を切り裂き、その後は学ランで通い、名前も「空雅(たかまさ)」に改名した。休み時間には教室で腹筋や腕立て伏せ。演劇部やよさこいソーラン同好会では中心を担い、自分らしさを取り戻していった。

国内最年少の性転換
18歳で胸を除去。日本のガイドラインで、性別適合手術ができるのは20歳になってから。20回目の誕生日を迎えた1月9日の5日後、小林さんは子宮と卵巣を取り除いた。国内最年少での性転換だった。「あるはずもない胸もなくなり、やっとマイナスから0になった」
戸籍も変更し、念願の「男」になった小林さんは、夢だった声優への活動もスタート。しかし、アルバイト先などで男性扱いされることに、再び違和感が募った。「今まで女性じゃないから男性だと思っていた。でも、自分は男性でもない」。名前の読みを「このみ」に変え、「女でもなく、男でもない。小林このみという人間で生きていこう」と決めた。今では、詩人、アクセサリー作家、ナレーターなどで活動の幅を広げようとしている。
「男女」ではなく「人間」、「LGBT(性的少数者の総称)」ではなく「人間」。「私はLGBTにも当てはまらないと思う。周りに理解してほしいわけじゃない。映画を通じこういう人間がいることを知ってほしい」と小林さんは語る。映画のタイトルに「。」を入れた常井監督は、「マルではなくゼロ。すべてがそこから始まる。人が自分らしさを大事にして生きれば、この世の中すごく生きやすくなる」と思いを込めた。11月2日(土)にも「カフェのあるめがね屋さん」で上映。申し込みは同店【電話】0467・86・1002へ。

クリハラチアキ
女→男になりたい人と、男→女になりたい人が
それぞれいれかわれるようになったらいいのにっていう妄想したことあるなぁ。



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