還暦を経てミニスカートを履いた覚悟 投票所の性別確認に投じた一石 - 朝日新聞デジタル
けげんな表情は、10年ほど経た今も忘れられない。選挙の投票所の受付で、顔と資料を見比べながら名前や生年月日を確認された。「本人で間違いないですね」。そう念押しされた。
間違いは何もない。投票所入場券の性別は「男性」だが、自認する性別は女性。自分らしくミニスカート姿で出向いた。周りに聞こえるような声で、本人確認の作業が続いた。「なにごとか」と、注目が集まる。ミニスカート姿で投票に行ったのは、この時が初めてだった。「普通」に投票に行くことで、こんなにも嫌な思いをするのか――。
岐阜県各務原市の雪斎(せっさい)さん(74)は、生まれた時にあてがわれた性と異なる性で暮らすトランスジェンダーだ。投票所入場券に性別の記載を無くす活動に取り組む。
クリハラチアキ
わずか20年前でも今よりもめちゃくちゃ偏見がすごかったからなぁ。その時代から貫いてる姿はかっこいい。