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戸籍は“男性”のハイヒールを愛する「女性弁護士」目指す社会は

戸籍は“男性”のハイヒールを愛する「女性弁護士」目指す社会は

https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20190417/GE000000000000027429.shtml

戸籍は“男性”のハイヒールを愛する「女性弁護士」 目指す社会は

生まれ持った性とは違う性で生きるトランスジェンダーの弁護士がいます。「男女の狭間」で生きてきた弁護士が目指す社会とは。
ハイヒールに、ヒョウ柄のコート。そして、腰まで伸びた髪。仲岡しゅん弁護士、33歳。男性として生まれましたが、今は女性として生きています。大阪を拠点に活動するトランスジェンダーの弁護士です。西靖キャスターが事務所を訪れました。相談室には要所要所にハイヒールが…これは?
(仲岡さん)「私、ハイヒールフェチなので。どっかで見つけた素敵なハイヒールを買ってきて飾っています」
(西アナ)「いまも履いてはる?」
(仲岡さん)「そうですね。10センチ以上あるハイヒールじゃないと、逆に足が疲れるという」
(西アナ)「事務所でも法廷でも基本ハイヒール?」
(仲岡さん)「そうですね」
仲岡さんは20代半ばまで、見た目も男性として過ごしていました。しかし、思春期に入る頃には違和感があったといいます。
(仲岡さん)「やっぱり気持ち悪いなという部分があったんです。今でこそ自由に自分を表現してますけど、やっぱり自分の体にあわない鎧を着こんで歩いているような感じだったんですよ」
(西アナ)「はじめてお化粧をしたときのことは覚えています?」
(仲岡さん)「私、ちょっとずつ化粧をしていったんです。髭がなくなり、髪がちょっとずつ伸びてきて、ちょっとずつお肌がきれいになり、ちょっとずつ眉毛を整えたりとかして。段階を踏んでいったので割と周りも違和感なくというか」
知人の勧めで見かけをちょっとずつ変え始めたのは弁護士になる前、学童保育の指導員をしていた頃でした。ただ、子どもたちの前ではちょっと時間が遡ることもあったようです。
(仲岡さん)「大阪の子どもたちって、やんちゃじゃないですか。だから女性の先生に対して『おい、ババァ』とか言うんですね。そうすると、周りの先生方は『おい、ババァ』って言われたら『だめよ』って注意する。私の場合、『おい、ババァ』って言われたら、『誰ががババァじゃ!』ってドスのきいた声が出るっていう」
(西アナ)「ちょっと楽しんでますね」
(仲岡さん)「そうですね、ハハハ!」
■弁護士を志望した理由は?
「いまでこそ変わりつつありますけど、一昔前は夜の世界しか働く場所がなかった。当然、夜の世界もそれはそれで素晴らしい仕事だと思う。だけど誰しもが夜の仕事に向いているかというと、そういうわけではない。なぜ夜の仕事しか選択肢がなかったかというと昼の世界、会社、学校の先生、お医者さん、弁護士に差別があったからなんですよ。実際、私も弁護士になる前に就職差別を受けたことがありましたから。そういう状況の中で、自分が周りから叩かれようが蹴られようが腕一本で生きていく術が欲しいと」(仲岡しゅんさん)
弁護士になって驚いたのは、弁護士の世界でもLGBTへの理解が進んでいないことでした。
「他の弁護士さんに相談に行ったら、性同一性障害を説明するだけで1時間くらいかかったと。法律相談に行ったのか説明に行ったのか、よくわからないとおっしゃる方もたまにいる」(仲岡しゅんさん)
仲岡さんはこれまで、LGBTの受刑者の処遇の見直しにも取り組んできました。戸籍上は男性ながら女性として生きてきた受刑者が、収監後に丸刈りを強要されることなどは人権侵害だと訴えています。
「男性として処遇されるというのは、その人の性的アイデンティティに対する非常に重い侵害になってしまう。『おまえ悪いことをしたんだから自分の性的アイデンティを否定されて当然だろう』というふうに言ってしまうのは違うと思っている」(仲岡しゅん弁護士)

■令和とLGBT
「ある意味、私が今とりあげられているのも、珍しいから取り上げられていると思うんです。だけど令和の時代は、珍しいから取り上げられるのではなくて、そういう人も当たり前にいるよねっていうような時代になってほしいなと思っています」(仲岡しゅんさん)

大阪府の話題

クリハラチアキ
マジで令和ではトランスとかは、普通になってるだろうな~
ここ10年でもここまで認知が進んでるんだから!



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