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県外開拓、人工乳房をネット販売 新潟のレリエンスメディケアがコロナで苦境

県外開拓、人工乳房をネット販売 新潟のレリエンスメディケアがコロナで苦境

乳がん患者が手術後に肌に直接貼ることで簡単に装着できるシリコーン製の人工乳房を開発・販売する「レリエンスメディケア」(新潟市)がインターネットでの販売を始めた。新型コロナウイルスの影響で人工乳房の対面での注文が激減したことがきっかけ。同社は「使命感をもってつくった製品。県外の人にも試してほしい」と意気込んでいる。

ネット販売の商品は1色2サイズの展開で一つ約10万円。オーダーメードに比べて安価なのが特徴だ。シリコーンを直接体内に入れる乳房再建手術に抵抗がある人にも好評で、体への負担が少なく、手術後すぐに職場復帰できるメリットもある。

同社代表の小林勝広さん(52)は、米国の大学を卒業後、大手かつらメーカーに就職。2008年に起業し、医療用かつらの販売を始めた。取引先の病院で「手術後に見た目を気にして温泉に入れない乳がん患者が多い」と聞き、見た目が本物に近い人工乳房を作り始めた。

試作を重ね、接着剤を使わずに直接肌に貼れる特殊なシリコーンを開発。14年に商品化にこぎ着けた。30万~60万円程度のオーダータイプは個人の特徴に合わせてほくろや血管まで再現できる。つけていてストレスがないと好評で、海外からの問い合わせや性同一性障害の人が購入したこともあるという。

しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で患者の外出が難しくなり、注文が激減した。多くの人に試してもらうため、10月に既製品のネット販売に踏み切った。

小林さんは「今の価格には満足していない。多くの人に手に取ってもらい、新しい人生を切り開いてほしい」と未来を見据えている。

クリハラチアキ
いいね!10万円の価値はありそう。



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